だし巻き卵

母になるまで、子どもたちが母親の作った料理をニコニコしながら全力で食べるのは、当たり前の光景だと思っていました。お母さんが一生懸命作ったごはんを大好きじゃない子どもなんて、いるはずがないと思っていました。

でも、実際は、そんなに甘くはありませんでした。

長女が生まれて、6カ月で離乳食を始めたけれど、長女は食べることに興味がなかったのか、いつもやる気なさそうに少しだけ食べて、あとは残していました。

いつかは食べるってまわりから言われたけれど、なかなか食べるようにならず…小学生になって、さすがにそれなりには食べるようになりましたが、いまだに食べるのが遅いし、何より食べていて嬉しそうではありません。

私の料理がおいしくないんだろうなって、落ち込んだことは数知れず…

でも、たまーに、これはおいしいって食いつくメニューに出逢えると、その喜びはひとしおです(笑)。

最近のそんなメニューは、だし巻き卵。

ふわふわでおいしい〜！とニコニコしながら食べる長女を見ていて、こんなので良ければいつでも作るよ、と嬉しい気持ちになりました。

手が込んだものを作って、どうだ！って出すと、全然食べなかったり、スーパーで買ったお惣菜ばっかりガツガツ食べたり、なかなかこちらの思惑どおりには食べない子どもたちですが、やっぱり食べることは生きていく基本だし、母として精一杯やっていきたいなあと思います。